お尻 肛門のまわりの湿疹・かゆみ・痛みの原因と予防・対策について

「肛門の周囲が痛かゆく、湿疹もできていて、我慢できないと。」と言われる方が、年々増えてきています。

痔ではないのに、このような症状の方が増えているのは、どうやらウォシュレットの普及で、水と温風によって肛門のまわりが乾燥し、それが原因で、かゆみや湿疹を引き起こしているようなのです。

肛門を水で洗うことは清潔に保てるのでよいとしても、温風の使用は中止したほうがいいでしょう。また、ウォシュレットを強い水圧で長時間使用すると、肛門付近の粘液まで洗い流してしまい、細菌が侵入しやすくなって、炎症を起こす恐れがあるので、このような使い方は止めたほうがいいでしょう。

ウォシュレットは、「水で洗い流す」ことが目的で水圧で汚れを落とすわけではないので、弱めで5~10秒ほど当てれば十分です。

特に肛門のまわりが湿疹化した場合は、自己治療ではますます悪くなりますので、皮膚科の専門医を受診してください。予防には、保湿軟膏や抗生物質含有軟膏をトイレのたびに塗るようにします。

その他、座薬がかぶれの原因になる場合もあります。