男性・女性共になる、カミソリ負け!その原因と対策・治療について

カミソリ負けになる原因

ひげを剃ると、時々、剃刀(カミソリ)負けをして、血がにじんでしまう、という経験をされた男性は結構いると思います。また女性も、顔や足のムダ毛処理などで、カミソリ負けをして、肌がヒリヒリして赤くなったり、ぶつぶつになってしまったりする方は、結構いると思います。

このカミソリ負けの原因はカミソリにあります。カミソリで皮膚を剃ると、肌の表面、つまり皮膚の保護膜と表皮の角質層に、かなりのダメージが生じます。

その状態を毎日繰り返すと、皮膚の保護作用が完全に失われ、細菌・白癬(カビ)といった外からの異物に感染しやすく、かぶれやすい状態になります。

カミソリ負けの治療や対策

カミソリ負けは初期症状のうちに治療することが大切で、早いうちなら、カミソリの使用を中止して、電気シェーバーを使い、あとでオロナインや、早く治した場合は抗生物質軟膏を塗ることで簡単に治ります。

石けんは殺菌剤入りの薬用石けんがよいと思います。しかし、この症状を訴える人の多くは、数年~十数年におよんで慢性化しています。ヒゲが濃くて電気シェーバーではすぐ伸びてしまうためカミソリを常用し、カミソリ負けを繰り返しているうちに毛穴に小さなオデキまたはニキビの様な、赤い小さなぶつぶつが出来て、治りにくくなっているのです。

これは尋常性毛瘡(じんじょうせいもうそう)、呼ばれる皮膚炎で、原因は細菌(ブドウ球菌)であることが多く、抗生物質の長期内服の治療を行う必要が生じてしまいます。

ですから、たかが“カミソリ負け”と放置せず、初期症状で治すことが大切なのです。普段から、バランスのよい食事をとるようにし、過労やストレスを避けて、体をケアして下さい。睡眠は、1日8時間は必要です。

カミソリ負けの症状の注意点

カミソリ負けで注意しなければならないのは、白癬菌性毛瘡(はくせんきんせいもうそう)、毛穴に白癬菌が入り込んで起こる皮膚炎(いわゆる水虫)も、“カミソリ負け”に似た症状ということです。

そのため、一度皮膚科専門医を受診し、“カミソリ負け”と見られるも症状が、細菌(ブドウ球菌)か、白癬によるものかを、 判別する検査を行う必要があります。